ブースターケーブルの使い方
自動車レスキュー会社の調査によると、冬季の車両トラブルで一番多いのはバッテリー上がりだそうです。夏の間は大丈夫だったバッテリーも、気温が下がった事で負荷が増え、エンジン始動時に上がってしまうケースは後を絶ちません。
バッテリーを新しい物に乗せ替えれば一発解決ですが、すぐに買える物でもありません。とりあえず自動車を動かさなければなりません。そんな時に活躍するのがブースターケーブルです。エンジンが正常稼働する車両のバッテリーから電力を少し分けてもらって、バッテリーが上がってしまった自動車のエンジンを一時的にかけることができます。
ブースターケーブルを持ってる人を探そう!
ブースターケーブルを所持している一般車は少ないですが、タクシーなどの商用車やガソリンスタンドなどには常設されています。トラックなども保有率が高いのですが、ブースターケーブルには一般車両用の12Vと、トラックなどの24Vタイプがありますので車両に合った物を使う必要があります。
用意する物
- エンジンが正常に稼働する車両。(一般車は一般車、トラックはトラックが望ましい)
- ブースターケーブル(一般車両は12V、トラックなどは24V)
- 手袋(できればゴム製)
ブースターケーブルの使い方
- ブースターケーブルの長さは2m程度なので、2台の自動車をエンジンとエンジンが向き合うように並べ、バッテリー同士がケーブルで届く範囲まで寄せ、エンジンを停止させます。
- ブースターケーブルはプラスとマイナスがありますので確認します。
- 故障した車両側のプラス端子にブースターのプラス端子を接続します。
- 反対側のプラス端子を救援車のプラス端子に繋ぎます。
- 救援車のマイナス端子に繋ぎ、その反対側を故障車のエンジンの金属部分(どこでも良いです)に繋ぎます。
- つなぎ終わったら救援車のエンジンをかけ、アイドリング状態にします。
- 故障車のエンジンをかけます。
- エンジンがかかったら、故障車のマイナス→救援車のマイナス→故障車のプラス→救援車のプラスの順でケーブルをはずして終了です。
ブースターケーブルの注意点
ブースターケーブル同士を接触しないように気をつけてください。よく映画などで、わざと接触させて火花を散らしたりしてますが、場合によっては正常な自動車のバッテリーが飛んでしまいます。エンジンが正常に稼働し、ほっとしながらブースターケーブルをはずしている時に、束ねて持って接触してしまう事故が多いので十分注意して下さい。
また、雨や雪が降ってる中で接続擦るときは漏電の恐れがあるので細心の注意が必要です。できればそういう場所は避けて行うか、プロに依頼した方が良いです。
エンジン再稼働後はバッテリー交換を
故障車は一時的に息を吹き返しますが、バッテリーの寿命は最低レベルまで落ちていると思われます。その後、何百キロにも渡る長距離ドライブを続けたのであれば充電されるかもしれませんが、すぐにエンジンを停止した場合は再びバッテリー上がりする可能性が考えられますので、なるべく早急にバッテリーの交換をすることをお勧めします。できれば近くの整備工場などへ持って行き、バッテリー量のチェックなどをしてもらった方が良いです。
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